明日香村役場

明日香村役場

応募者・採用担当ともに負担の少ない録画選考

オンライン面接ではなく「録画型」の理由

<明日香村役場の紹介>

明日香村は奈良県南東部付近にあり、かつて聖徳太子の時代に日本の政治・経済・文化の中心として栄えた飛鳥京の所在地で日本のはじまりの地。歴史的に貴重な古墳や史跡が多く存在しており、日本で唯一全域が「古都保存法対象地域」となっている自治体です。歴史的価値に加え、四季折々の自然が作り出す景観や豊かな農作物を楽しむことができます。
https://asukamura.jp/

―WEB面接を導入しようとしたきっかけは何でしょうか?

日下氏:コロナ禍の採用方法の見直しをしていて、各市町村さんで何か対策をされてるのかと調べたところ、近隣の市町村さんがApplyNow(アプライナウ)を使われていたので、検討することになりました。

―リアルタイムで対話するオンライン面接ではなく、録画選考を選んだのでしょうか?

日下氏:採用フローは従来のままオンライン面接をする場合、応募者との日程調整が必要だからです。当村では面接官が役場の職員と、外部委員の方にも協力いただいているので、日程調整を行うのが難しいんです。日時を決めて試験をすることで一次試験の時点で辞退される人が増えると、母集団がさらに少なくなってしまいます。なので場所や時間を選ばす受けることができる選考手法は受験者にとってはメリットということで、録画型の選考にしました。

―どのような場面でApplyNowを活用していましたか?

日下氏:indeedで仮エントリーとして応募をかけ、県の電子申請ツールで本エントリー後、一次試験をApplyNowで審査しました。今回、質問の記述回答で先に志望動機を記載してもらった後に、同じ内容で動画も撮ってもらいました。面接官には記述内容を見てもらい、その上でスクリーンに動画を映して見てもらうようにしました。事前情報を先に見てもらうようにすることによって、応募者の特徴をつかんでもらいました。二次は筆記試験ですが、二次の結果だけではなく、1次のApplyNowの動画の点数もあわせて合格を出しました。3次が最終で、個人面接とプレゼンテーション面接を実施して職員採用は終了です。

今年一通り実施して分かったことですが、来年は県の電子申請ツールは辞めようと思っています。ApplyNowの方でデータをCSVに落とすことが可能なので、ApplyNow一本で採用管理をする方が楽になるかもしれないと感じています。

電子申請からApplyNowへの切り替え

―ApplyNowを導入して変わった点はありましたか?

日下氏:選考の精度が高められた点、それから全体の費用を抑えられた点ですね。
録画選考の場合、我々と応募者どちらも時間の制約がないので、日中面接を立て続けにする必要がなくなり、精神的余裕ができました。結果的に一人一人に向き合う時間が増え、精度の良い選考ができたのではないかと思います。採用を効率化しつつ、しっかりと応募者一人一人に向き合えましたね。

また一次と二次で会場を借りる必要がなかったため、会場費を抑えられました。
これまでは3人の職員に加えて、2人の補助員を雇い、会場を借りて面接をしていたんです。会場を借りる費用と人件費が削減できてかつ、採用業務を効率化できた点はとてもありがたかったですね。

―利用してみて、意外だった点はありましたか?

日下氏:一つ目は、動画で人となりがわからないと思っていましたが、意外とわかることが多いということです。志望動機はもちろん、目線の動きや服装の清潔感で当村への姿勢はある程度わかるんです。また、当村では動画提出する際に加工や編集を許可していたのですが、確認ミスで音声が入っていない人もいました。最後の確認作業は仕事においても重要なので、結果不採用になったりということもありました。
また中には紙芝居風にしたり、明日香村の思い出スポットに行って写真や動画を撮ったり、家族写真を載せる方もいらっしゃいました。応募者の方々の工夫が見られてとても良かったです。

二つ目は、通常の面接に比べて、志望理由が明確になっていた点です。
通常は受け答えのみなので、理由が曖昧なまま回答する方も実は多かったんです。
しかし録画選考の場合はしっかりと村の魅力についてリサーチしている方が思ったより多かった印象です。あくまで予想ですが、おそらく動画撮影にあたって村の魅力を改めて期間を絞って調べたからこそ、知らなかった当村の魅力に気づいていただけたのではと思います。
結果として去年より選考の辞退率も下がり、予定より多い人数の採用ができましたね。

志望理由の明確化

―ApplyNowへの要望はありますか?

日下氏:特にApplyNowが使いづらい点は全くなかったです。近隣の市町村さんがどんな管理方法をしているのかは把握できていなかったので、結局は評価結果のCSV抽出を活用せずに、手書きで管理していたので、ApplyNowの機能を最大限に活用しきれていなかったという、どちらかというと我々の反省点はあります。
ただApplyNowの担当者さんに「こういった場合はこうした方がいいですよ」等、色々教えてもらったり、募集枠や質問作成にひな形があることで、本当に楽に設定を行うことができました。

 

―録画選考の活用を迷われている自治体様にメッセージをお願いいたします!

日下氏:従来型の採用試験をされてる場合は、筆記試験をした後に集団面接をしているところがほとんどで、この従来型でされているところは、おそらくほぼ同じ予算でこの方法に変えられると思います。母集団形成で困っている市町村さんは導入すべきだと個人的には思っています。募集期間を長くしても人は集まらないし、集まったとしても結果的にエントリーまで進まないという課題があるところは、時間と場所選ばずに試験ができ、「人物本位で選考をしている」という入口は非常にいいのではと思います。
本当に応募が集まらなかったら求人費にお金をかけると思うんですよ。ただApplyNowだったら無料でindeedに連携した求人もかけられるし、ApplyNowを使ったから楽にできたんです。今はコロナによって応募者の移動に対する意識も変わり人も集まりづらいし、感染対策もしていかないといけないですよね。実際に今年は試験官の時間の削減、準備の業務効率化、業務量削減も含めオンライン化することによっての利点でした。
より効率化するために我々は来年、ApplyNow一本で採用をおこないたいと思います!